夢子夢男

カメラマンの復讐の夢子夢男のレビュー・感想・評価

カメラマンの復讐(1912年製作の映画)
4.3
擬人化されていないミクロな虫たちの世界へダイブする『ミニスキュル』は本当におもしろかった。
でも100年以上も前につくられた10分やそこらのこのリアル昆虫パペットアニメはそれと比じゃないぐらいにおもしろく無駄にアダルト。
それでいてもう超キュート。

カミキリムシの妻を家に残し、仕事で都会に出た夫のカブトムシがゲイの踊り子トンボと不倫(夫まさかの両刀使い すごいチューする)。
その現場をおさえようとしけ込んだ二匹の後を追う映画カメラマンのバッタ(トンボを狙ってる もちろんガチゲイ)、
一方お留守番中の妻カミキリムシは不倫相手の画家キリギリスと自宅で密会(女性モノっぽい帽子被ってる 多分こいつも両刀使い)、そして修羅場へ...の愛と憎と爆笑のドロ沼昆虫不倫物語。

セピア、赤、青とコロコロ色味が変わる画面のなか、ぎこちないのか滑らかなのかよく分からない人間のような生活・動きをする昆虫たち。
観ているあいだ顔がずっとニヤけてしまう。本当に愛らしい。

そして修羅場突入の後半。
虫たちの喜怒哀楽のジェスチャー、そしてアクションに本気で声出して笑った。あぁ楽しすぎる。

初期ティム・バートンやゼマンやシュヴァンクマイエルあたりのチェコ・アニメーション好きな人は、これ観たら絶対ときめきます。