のんのん

オール・ザット・ジャズののんのんのレビュー・感想・評価

オール・ザット・ジャズ(1979年製作の映画)
3.8
有楽町スバル座が、つい何年か前に閉館した。最後の3週間、過去の名作を一日3本ぐらい上映していたのだ。

ブルースブラザーズも映画館で観られてとても嬉しかったのだ。スバル座の昭和の館内放送が無くなるなんて悲しい。今でも思い出すと悲しい。

その3週間の上映期間の中にオールザットジャズがありましたのよ。友人と行く予定だったのだが、台風がやってきて中止になったのだ。

その友人が、「これはDVD持っていて何度も観てるから諦めよう」と言った。わたしは観たこと無かった。しかし60年の歴史を持つスバル座の最後に上映する作品、友達が購入して何度も観ているほどの作品、ですので台風のあと、わたくしも家で観たという思い出です。知らんがな!!

英語が得意では無いので、知らなかったなぁ。JAZZという単語にはいろいろな意味があったのですね。わたくしはJAZZ音楽の映画かと思っていた!

オールザットジャズって、なんでもあり!みたいな意味らしい。詳しくはわからないが。ま、この映画もなんでもありと言えばそんな感じだ。狂ってますのよ、おーほほほ。

ミュージカル「シカゴ」の振り付けや、ミュージカル映画「キャバレー」の監督だったボブフォッシーという人がつくった映画。自分の死期を悟ってから?!制作したらしい。

もう、すっごく羨ましい。出てくる人みんなみんな羨ましい。この監督が女性にモテモテなのすごく分かります。(タバコ吸い過ぎ!と思うけど)

モテモテで才能ある人の娘になってみたかった。妻や彼女だと辛いけど、娘って絶対愛される対象なんだもの。コルレオーネの娘だったら、、、と想像するのと同じ。

しかし娘だけじゃなく、オーディションを勝ち抜いて、晴れて踊るダンサーたちも羨ましい。舞台で音を奏でる人たちも羨ましい。手拍子だけでも参加したいぐらいだ。

映画の中で、お披露目ステージがあるのだが、エロティックで物凄いのだ!!体幹がしっかりしていないとあんな芸術エロダンスできない!割と昔の映画なのに、ホモセクシャルやレズビアンなども描いていて素晴らしいと思いました。

この映画も好き嫌いあるみたいだが、一説によると(ただの誰かのネット情報)年を取ってからの方が面白く観られるようだ。わたくしのビデオ持ってる友人も何歳も年上の方なのだ。

死が近づくとますますわかる気がする。だって、羨ましいのだ、この監督が!!!どんな勝手でも、死後名前を残す人ってやっぱり凄いと思います。

さて、わたしが死ぬときもジェシカラング出てきてくれー。オールザットジャズ!!勝手にしやがれー!!
のんのん

のんのん