なつ

オール・ザット・ジャズのなつのレビュー・感想・評価

オール・ザット・ジャズ(1979年製作の映画)
4.0
It’s showtime, folks!
華々しいショービズの陰にある苦悩や恐怖をブラックに自虐を交えシニカルに描く。
「舞台」への、過剰な執着に自身を追い込み自縄自縛に陥る主人公を描く描写はまさに狂気。カルト映画ぽいんだけど、なんか妙にリアルで顔が引きつるような感じ。
「キューブリックも悩むのかな」「俺は普通なんかじゃない」と言う、自分を凡才だと思う/思われるのが怖くてたまらない怯えてる主人公が印象的でした。本当に自虐。
しかしその自虐ネタを作品にしてることで結局「エンターテイメント」なのがなんとも皮肉〜!
自らがモデルである監督の、命をかけた狂熱な叫びがビシビシくるロックすぎる映画。ラストシーンは圧巻。
肩が凝りそうなくらい強烈な監督の思いがある。
「コーラスライン」「プロデューサーズ」に少しずつ似てるところがあった
特別重低音上映で鑑賞!
なつ

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