このレビューはネタバレを含みます
はじまりのうたの監督ということで観てみました。
素朴で優しい。
こちらを観た後だと、はじまりのうたにあか抜けた!という印象を感じます。
ちょっとぶっきらぼうな優しい曲と、惹かれ合うのにすれ違う2人の想いが、しんしんと雪が降るように積もっていく美しい作品でした。
この監督、ハッピーエンドと切なさを同居させるのが上手い。それに素敵な音楽が付いてくれば、そりゃ心動かされちゃうよね。
2人が楽器店でセッションするシーンは特に素晴らしくて、この時間が永遠に続いてくれたら、という気持ちになりました。
女の子が作る詞が、歌謡曲ぽいというか演歌調というか、日々の苦悩を感じさせて胸が痛んだりも。
こういった歌詞や、ちょっと暗い映像の具合からも、そこに生きている人のリアルさを感じました。
住む場所も、お互いの相手が違っても、幸せでいて欲しい2人です。