たいへんに不思議な映画。
手振れが気になったのだが、低予算だったからか。
極端なアプローチを仕掛けてくるヒロインは、子持ちで旦那はチェコ在住。
ボーイミーツガールで始まるかと思いきや、話はバンドを組んで収録という話に。
アイルランドは行ったことがないし、知識もないが、音楽の街だから成立する世界観なのだろう。全編、BGMではなく、登場人物の彼らが演奏する音楽が散りばめられている。
人物を描写するときに、ハリウッドや最近のアニメ原作邦画みたいに、ドラマティックでありすぎると疲れる。
「リトル・ダンサー」もそうだったが、出会いそのものに、何の意味も与えないほうが、疲れないし、作中に入りやすい。ドラマティックというやつが、話の質を一段下げることが多いからだろう。