ひでG

ONCE ダブリンの街角でのひでGのレビュー・感想・評価

ONCE ダブリンの街角で(2006年製作の映画)
3.6
作家性とか難しいことをカッコよくは語れないけど、
この監督ジョン・カーニーがやりたいこと、得意なことは、僕にでも分かる。

この作品は、次の「はじまりのうた」「シングストリート」に直結している。

だから、本作の映画として未成熟なところも、これがあの良作二作につながっていると思うと、未成熟な点も意味あり、愛しいと思う。

ベーシストだったジョン・カーニーは、PV制作から短編映画を経て、長編映画2作目がこれ。

だから、所々PV的な映像が目立つし、まだまだ一貫したドラマ性みたい点では弱い部分もあるのだが、

やはり、ここでも、音楽の使い方のうまさと迫力は、かなり秀でいてる。

登場人物な生きる全てが音楽。
音楽がないと生きていけない。

たとえ、日々のほとんどが苦悩と抑圧でも、音楽に触れ合っている時だけ輝く人物たち。

音楽の中にいる時だけの恍惚感、充実感

「シングストリート」も「はじまりのうた」も、レコーディングシーンが秀逸だったが、この映画が出発点。

レコーディングではないが、2人で楽器屋でセッションするシーンが素晴らしい!

即興でギターとピアノでのセッション。
いいなあ、あんなことができれば!

この2人の関係性の描き方がいいな〜

PV的に流されているところもあるが、
この監督さん、音楽出身だからか、
「流れ」をとても重視しているし、うまい!と思う。

最後に、あの人が大切な役割を果たしたり、ステキなサブサイズがあったり、
終盤の盛り上がり→曲で言えば「サビ」が決まる!

音楽を愛する人とそれをサポートする人の関係は、
あの「シングストリート」の兄弟関係に発展していくんだな、

そう思うと、愛すべき、ジョン・カーニーの「はじまりのうた」なんだね。