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ONCE ダブリンの街角でのiceblueのレビュー・感想・評価

ONCE ダブリンの街角で(2007年製作の映画)
3.9
逃したくないと思う相手。
お互いそれぞれ事情はあるけれど。
翻訳の無いチェコ語のセリフに本心が。
   
世界中の‘名もない’人々がこうして出会いを繰り返し、様々な想いを募らせている。胸に刻まれるような出会いがあれば、それは幸せといっていいのでは?
音楽が二人を結びつけ、音楽が主役の映画。甘く切ないメロディ。彼女のすっきりと響く声。掃除機を引きずっていた彼女が彼の曲に詩をつける。歌いながら夜の街を歩くシーンが素敵。
そして純粋に夢をみてる彼の素朴な情熱。割れてるギターが愛おしい。
不覚にもお父さんとの会話に涙が出そうに…。無口な中に滲む温かさ。
肌寒くなる季節にしっくりと馴染むような、そんな物語。
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