非エンジニア系エンジニア

ディナーラッシュの非エンジニア系エンジニアのレビュー・感想・評価

ディナーラッシュ(2000年製作の映画)
4.2
これ監督推せる
映像クール
タランティーノ程イっちゃってないし、ガイリッチー程疾走感はないけど、常識的な範囲でスケールを小さめにしたゴッドファーザー?と言ってもその子どもは女ったらしのコックだし、親父はカッコよく最後まで生き残るし、だけど…

いきなりプロローグが始まって10分ぐらい、ここで初めてタイトルが入る、本編の始まりを予告、この入り好き
映画が1時間40分弱なのもポイント
長くなくて良い
低予算な感じするけど見応えあった

ながら見してると途中までスーシェフのダンカンとシェフのウードのどっちが本当の息子かわからないぐらいにオーナーの親父(ルイス・クローパ)はダンカンを可愛がってる
ダンカンの登場シーンで店では出さないはずの大きなウィンナーの炒め物をルイスに出しているので、ギャンブル狂のどうしようもないやつだけど可愛げがあって気に入ってるのかな、ちなみにダンカンは料理の腕は流石の副料理長
そして、できる女はどうしようもない男を好きになるというテンプレのようなダンカンとニコーレ(ウェイトレスかと思ったけど経理もやってるっぽい優秀なアジアン)の関係

群像劇で、もっと掘り下げたら映画が何時間あっても足りないぐらい登場人物の癖は強め
ただ、伏線は全部は回収されないので悪しからず、というところ
マグノリア程適当な最後にはしてないけど、スティング程全てが有機的にラストに繋がったりはしない
緩い関係性の人たちはそのまま緩いまま完結

バーテンのショーンがいい味出してて好き