ぴよまろ

ホノカアボーイのぴよまろのレビュー・感想・評価

ホノカアボーイ(2008年製作の映画)
2.7
ハワイのホノカアという小さな街を舞台に、映写技師として働く日本人青年と、そこに住む日系アメリカ人たちとの緩やかな人間関係を描いた物語。

写真家の市橋織江さんが撮影をした作品。そのため、どのシーンも画が静的ながらストーリーを感じさせて素敵です。本作のゆったりした雰囲気に合っていて素敵です。

また、キーとなるシーンの演出と表現は、ビー(倍賞千恵子)の好演もあって最高です。茶目っ気があり、どこまでも乙女なビーさんは、最初から最後まで素敵な人物でした。

あって無いようなものなのですが、ストーリーは何を伝えたいのかわからないままでした。一つ一つのエピソードは素敵なのに、一貫したストーリーが無いように見えて、とてももったいない。後半のクライマックスにあたるビーさんをめぐる部分もありきたりと言えばありきたりなので、ちょっと退屈でした。雰囲気映画ではありますが、似た雰囲気の荻上直子作品と比べて、一貫していないという印象です。
ぴよまろ

ぴよまろ