カテリーナ

クイズ・ショウのカテリーナのレビュー・感想・評価

クイズ・ショウ(1994年製作の映画)
3.9

爽やかなインテリ青年の笑顔

何度も見てる作品 ロバート・レッドフォードが監督としての才能を発揮した 問題作
1956年 大学講師のチャールズ・ヴァン・ドーレンと無敵のハービー・ステンペル が対決したテレビのクイズ番組の不正を描く
私はこの映画を知ってから少しずつテレビから遠ざかっていった それは劇中
制作側が人を人とも思わない 扱いや視聴率ありきの思考でしか行動しないスポンサーの その思惑がテレビを見ていても透けて見えてくるので全く楽しめないからだ

ロバート・レッドフォードの人間心理に迫る演出が好きだ
とりわけ パッケージの写真にもなっている
敢えての後ろ姿は レイフ・ファインズの脳内で思考が動いた瞬間を捉えている
説明台詞も大袈裟な効果音など無い
レイフ・ファインズの後ろ姿とそれを見つめるカメラだけでそれを作り上げる
なんと粋なんだろう
クイズ番組の不正をじわじわと暴いていく
立法管理委員会の新人調査官のロブ・モロウの瞳の動きや訝る表情も秀逸である
カテリーナ

カテリーナ