世界は思っている程には広くなくて、
だけど会いたい人には会えなくて。
私たちは運命に翻弄されている。
トルコとドイツのふたつの国をまたぎ、3組の親子が出会いすれ違い交差する。
ファティ・アキン監督によると
「この映画は人が亡くなる悲劇の中に他人を結ぶ力があることをテーマにしている」
のだそう。
トルコの国内情勢なんかも取り上げられていて、社会派ファティ・アキンの顔が見え隠れしている。
だけど私はそおゆうことよりも!
どうしようもない運命のすれ違いにやきもきしてしまった〜!
あの時あの貼り紙を剥がさなければ!
あそこにもう少し滞在していれば!
観ていてもどかしい〜!
ラストは皆「秀逸!」て書いていたけれど、私は「おいおいおい!まさかね!」と嫌な予感しかしなかった!
自分のせいで誰かが死ぬなんて耐えられない。
その残された家族が自分の為に動いてくれて、更には抱きしめてくれるなんてあり得ない。
これはそんな苦しみを乗り越えて生きた人たちの、まさに愛の物語です。