ジニョク

そして、私たちは愛に帰るのジニョクのレビュー・感想・評価

そして、私たちは愛に帰る(2007年製作の映画)
3.9
世界は思っている程には広くなくて、
だけど会いたい人には会えなくて。
私たちは運命に翻弄されている。

トルコとドイツのふたつの国をまたぎ、3組の親子が出会いすれ違い交差する。

ファティ・アキン監督によると
「この映画は人が亡くなる悲劇の中に他人を結ぶ力があることをテーマにしている」
のだそう。
トルコの国内情勢なんかも取り上げられていて、社会派ファティ・アキンの顔が見え隠れしている。

だけど私はそおゆうことよりも!
どうしようもない運命のすれ違いにやきもきしてしまった〜!

あの時あの貼り紙を剥がさなければ!
あそこにもう少し滞在していれば!
観ていてもどかしい〜!

ラストは皆「秀逸!」て書いていたけれど、私は「おいおいおい!まさかね!」と嫌な予感しかしなかった!

自分のせいで誰かが死ぬなんて耐えられない。
その残された家族が自分の為に動いてくれて、更には抱きしめてくれるなんてあり得ない。
これはそんな苦しみを乗り越えて生きた人たちの、まさに愛の物語です。
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