ハンポコナヨツナ

片腕ドラゴンのハンポコナヨツナのレビュー・感想・評価

片腕ドラゴン(1972年製作の映画)
4.0
今回も手持ちより。

ご存知(?)ジミー・ウォング大先生によるカンフー映画。
本作では主演の他に、脚本、監督、製作総指揮などをこなしております。
ストーリーは1967年に主演した「片腕必殺剣」の設定をカンフーにアレンジしたもので、敵対する道場同士の小競り合いが大きな抗争となり、復讐が復讐を呼びやがて…という割とドロ沼シリアスな一作となっているはずなんですが、さすがアイデアマンのジミー先生、ただのカンフー映画では済ませません。
まずは敵対する道場の連中が鉤爪みたいのを持ってる時点でちょっと怖く、さらに助っ人に様々な格闘家…柔道、沖縄空手、ムエタイ、テコンドー、ヨガ、チベットのラマ拳法…といったバラエティに富んだキャラクターを多数登場させるという、後の大ヒットゲームのストリートファイターⅡに大きな影響を与える(実際に影響を与えた)設定が光ります。
またそのディテールが(雑で)素晴らしく、いま見てもめちゃくちゃ楽しいカンフー映画の名作となっております。

後作の「片腕カンフーvs空とぶギロチン」ほどの知名度がないため、レンタルにないかもしれないですが、現在はかなり安く購入できますので、興味のある方は是非っ!