BELARUS

片腕ドラゴンのBELARUSのレビュー・感想・評価

片腕ドラゴン(1972年製作の映画)
4.2
比較的オーソドックスな構成でわかりやすく、王もまともな人格なので、安心して観られる。
腕を鍛え上げた筈が、脚まで力が漲ったのか、矢鱈、起き上がる技を連発していたのも微笑ましいし、恩人の小屋を許可なく壊して悪びれないさまも、堂々たるものである。

だが、一点、ラマ僧との殺し合いで、前日、医者から彼の弱点のツボを聞いていたのをよいことに、そのツボばかりを狙って狂人のごとく連打するやり口に、後年、ギロチン戦で暴露される彼の陰湿さの萌芽を見出だす。
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