『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のマーティがそのまま大きくなったような、チビで純情でガッツにあふれる我らが主人公像の再登場。『フットルース』の監督の下、その軽やかなステップにも磨きがかかる。
シンセとサックスの絡み合うベタベタな80'sマナーのBGMが、強烈なロマンティックにノスタルジーを喚起する。ろくに知りもしないはずの国の、時代の、“夢”。アメリカン・ドリームなんて絵空事にどうしてこれほどに惹かれるものかと。もはや生まれ育った町の風景それ以上に、コンテンツに故郷を感じる世代なのである。
“摩天楼”に望む夕陽の美しさ。
見上げる空のオレンジが霞む。