わたしの中で洋画第1位の作品です。
高校生の時の英語の授業でみて、授業だというのに嗚咽が出るほど泣いて、休み時間も泣き続けました。
恋愛映画、というものはどうも泣かせようとしてたりベターなハッピーエンドだったりで苦手でした。
この作品は、うまくいかないタイミングや人間の弱さ、踏み込めない勇気のなさ、つまるところ自己肯定感の低さがものすごくポイントだと思います。
「バツイチ子持ちで、親権は元旦那にあって、ずっと仕事ばかりしてきた自分なんて」
「妻のことをよく知らないまま亡くし、亡き妻のために尽くすしかできない自分なんて」
『人に愛され、人を愛する資格がない』と強く思う2人が引き合って、惹かれあっていくのにも関わらず、自分たちの中で勝手に決め付けた卑下する心がなんと邪魔なことか。
もしあそこで想いを伝えていたら、もしあそこで直接会えたら、もしあそこで一歩踏み出せていたら。
ヒロインの後悔するシーンは痛く心に響きます。
ヒーローの最後の航海も、本当に強い意志が感じられます。
おすすめです。