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メッセージ・イン・ア・ボトルのtjZeroのレビュー・感想・評価

2.0
新聞社の調査部に勤めるテリーサ(ロビン・ライト)は、休暇中の海岸で瓶に入った手紙を拾う。
亡き妻への切々とした思いを綴ったその手紙は、記事になって大反響を呼ぶ。
テリーサは手紙を書いたギャレットを突き止め、会いに向かうのだが…。

ギャレットを演じるのがケヴィン・コスナ―。
このギャレット、テリーサが職場に連れて行くと、周りの女子が「ハンサム」「キュート」とキャーキャー大騒ぎする程のイケメン。

コスナーは製作を兼ねているので、自分にこんな役をあてがったと考えると、その自己愛の強さにムズムズしながら観てしまう。彼は『ボディガード』なんかでも製作&主演を兼ねているので、やっぱりナルシストなのでしょう。

コスナー<トム・クルーズ<クリント・イーストウッド…と、自己像を客観視できているスターほど太く長いキャリアを送れているのは偶然ではないと思う。

物語の中のキャラクターの行動もなんかヘンだぞ。
テリーサは折角ギャレットの居場所を突き止めたのに、まったく取材をしない。
仕事と恋の狭間で悩む方が、よっぽどスリリングなストーリーになったと思う。

ギャレットの方も、画家だった妻のアトリエをそのまま残しているほど未練たっぷりなのに、テリーサとの関係にけっこう積極的にのめり込んでいく。こちらももっと、過去の思い出と現在の恋との間で悩んでほしかった。

クライマックスからラストにかけての強引すぎる”泣かせ”の展開には、「そこまでやるか」と別の意味で感動させられてしまう。
心が素直で優しい人には、まっすぐに届くのかもしれないラヴ・ストーリーでした。
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