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画家と庭師とカンパーニュのmisqのレビュー・感想・評価

画家と庭師とカンパーニュ(2007年製作の映画)
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悲しいんだけど、決して悲劇というわけではなくて最終的にはこういう心持ちで死にたいなあと思えるとても良い映画でした。


ほんとうに、久々に再開した旧友同士が庭師とその雇い主としてお庭でお話するだけなんだけど、その何も起こらなさがいいです。
それでも2人にとってこの再会は、神様がくれたご褒美みたいに嬉しいものだったことがじんわり伝わってくるので。


片やろくすっぽ学歴もつめずに地元で肉体労働を何十年も勤め上げ、片やパリで画家として成功してて、会話の端々にそれまでの人生で培ってきたもの全然違うな〜感が出てちょっと喧嘩っぽくもなるんだけどすぐ仲直りするし、終始ずっと仲が良いんですね。


ジャルダンには一年のうちに必ず行うことがいくつもあって、大好きなものもたくさんありました、そこがすごく良かったです。


陽の光もね、朝なんだかおひるなんだか夕方なんだかよくわからない感じが綺麗でしたよね。


とても優しい映画でした。
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