LEO

007/オクトパシーのLEOのレビュー・感想・評価

007/オクトパシー(1983年製作の映画)
2.8
初鑑賞時には秘密アイテムとお笑い要素に頼り過ぎていて007ももう終わりかなと感じた、過去印象最悪のシリーズ13作目。
観直してみたら「アレ、意外と前作からの“ちゃんとした”スパイアクション路線にだったか?」と思ったのも束の間、ターザン等々ですべてぶち壊しやないか〜い!
意味ありげにヒロインの名前にオクトパシーなんてつけて、何度も蛸(しかもわざわざ猛毒のヒョウモンダコ)のアップを入れてる割には本筋に全然関わってこないし。
特典映像を観たら敵役ルイ・ジュールダンの「オクトプッシー」という発音で皆んなクスクス笑ってたそうだから、単に下ネタのネーミングか!?
更に同じような展開が何度もあってちっとも話が進まないから非常に焦ったいのだけれど、過去の印象が悪すぎたために意外と観れるじゃんという感想になった褒めていいんだか悪いんだかという作品…。

ただ同時期にライバル作「ネバーセイ・ネバーアゲイン」が制作されていたせいもあってか、各所に気合が入っているのは感じられた。
特に乗り物を使ったアクションは前作に引き続き相当頑張っていて、CGのない時代に飛行機や走っている列車の上でなんてことするんだ〜!という感じ。
そうだよね、この時代は既にF15やF16も生産されていたんだから飛行機だって今とそう変わらないよね。
でも60を前にしたロジャー・ムーアは明らかにキレがない。(元々アクションは上手くない)
現在同じような年齢のトム・クルーズに比べちゃうと格段に見劣りしてしまう。(まぁトム・クルーズが異常なんだが)

あ、ちなみにこれも特典映像情報だが、列車のシーンでは実際にスタントマンが骨盤骨折をして半年も入院したそうです。ほら言わんこっちゃない。

さて次は「美しき獲物たち」を観るか、それとも一旦シリーズを外れてライバル作「ネバーセイ・ネバーアゲイン」を観るか?
興行収入は「オクトパシー」が上だったが、過去の自分の評価では「ネバーセイ・ネバーアゲイン」が圧勝だったのだが…。
LEO

LEO