片腕マシンボーイ

ミステリー・トレインの片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)
4.2
エルヴィス・キング・プレスリーは出ていないが、究極のエルヴィス・キング・プレスリー映画……要するに最高!

ロックンロールの聖地メンフィスで起きる一夜の出来事やぞ!って話

昨日、今週は「ハニーレモンソーダ」しか観たいの公開されなくてツラいよね〜、なんて思いながら劇場に向かう途中にシネクイントの前通ったらば「ミステリー・トレイン」って書いたタイムスケジュールが見えたからね、(おや?リバイバル上映しているん?)つって調べたらばちょうど「ハニーレモンソーダ」の終映30分後に上映開始やったからば、ひゃー!「ミステリー・トレイン」を大スクリーンで観られるとかまぢラッキーマッキー!つって喜んだよねぇ

そうね、ゾンビのんでマシンボーイん中のジャームッシュに対する信頼は完全に瓦解したけども、「ダウン・バイ・ロー」や「ナイト・オン・ザ・プラネット」と並んで本作への羨望は揺るぎないからね!小躍りして観た

本作は3部構成
ふたつめの、わけあってメンフィスに一晩滞在することになったフランス人女性があるホテルでエルヴィスに関する不思議体験に遭遇する「ザ・ゴースト」
みっつめの、勢いで強盗殺人をしてしまった3人組があるホテルでほとぼりが冷めるまで身を隠そうとする「ロスト・イン・スペース」
もちろんそのふたつも好きやけども…、でもやっぱり「ファー・フロム・ヨコハマ」がマシンボーイはめちゃ好きや!
エルヴィス・キング・プレスリーの大ファンである工藤夕貴と、カール・パーキンス派のロカビリー系彼氏の永瀬正敏が、聖地メンフィスに観光にくる「ファー・フロム・ヨコハマ」が好き過ぎましてね!ぺろぺろ

そうね、マシンボーイはあのカップルの珍道中だけで長編1本欲しいよねぇ、よし!「りんごのうかの少女」につながる、横浜のロカビリーカップルが青森に観光に行き津軽弁に戸惑いながらもリンゴ農家に転職する映画撮ろう!もうキャストの年齢的に無理?くぅ〜…
そうなぁ、あの頃の永瀬正敏のイケメンっぷりもやが、なんつっても若き日の工藤夕貴が可愛すぎる問題あるかんね!「逆噴射家族」や「台風クラブ」の工藤夕貴もめちゃキュートで大好きやが、特に本作の工藤夕貴の最高なことよ!「ドロメ」の葵ちゃんや、「咲 saki」の美波ちゃんに匹敵する無敵感あるよねぇ、ぺろぺろ、マシンボーイはどんなタイプの女性が好きかと訊かれたら「ミステリー・トレイン」の工藤夕貴みたいなタイプって答えようと思うよ!
とにかく工藤夕貴の可愛らしいおっぱいだけで、アメリカ産ホラーの金髪のサイズ感だけなおっぱい1000シーン分以上の価値が見出せますよなぁ、うんうん

本作はエルヴィス・プレスリーがSUNレーベル時代に発表したなかでも特に人気のある「ミステリー・トレイン」と「ブルー・ムーン」の2曲が効果的につかわれ、エルヴィスの幽霊も登場?するエルヴィス愛に満ちた作品なのですが(永瀬正敏とジョー・ストラマー演じるメインキャラふたりはエルヴィスよりカール・パーキンス派だが)、もちろんエルヴィス死後の作品であり、本作にはエルヴィス本人は登場しません、でもマシンボーイ的には「監獄ロック」や「エルヴィス・オン・ステージ」よりも圧倒的にエルヴィス映画やなぁ!思うわけです
これってそういえば「地球に落ちて来た男」や「戦場のメリークリスマス」よりも、イカれた香港人が「スペース・オディティ」を熱唱する怪映画「ミッドナイト・アフター」に圧倒的にボウイ映画を感じるのと同じで
やっぱりミュージシャン本人が出ているだけな作品よりも、曲への解釈が映画の骨組みになっているような作品の方がそのミュージシャンへの想いが感じられて良いよなぁ!なりました(ミッドナイト・アフターはそんな高尚な作品ではない…めちゃ好きやけど)

そして本作では、オープニングではこれから始まる一夜の冒険への期待を感じさせるようなエルヴィス・プレスリーの歌う「ミステリー・トレイン」が使われているが、エンディングで流れるのは悲哀を感じさせるジュニア・パーカーによるオリジナルの「ミステリー・トレイン」、この映画を思い浮かべながら両曲を聴き比べるのも面白いかも?

ちなみにマシンボーイが1番好きなエルヴィスの曲は本作では永瀬正敏とジョー・ストラマーが推しのカール・パーキンスがオリジナルを歌う「ブルー・スウェード・シューズ」よ、工藤夕貴と永瀬正敏がどっちの「ブルー・スウェード・シューズ」がいいかで喧嘩はじめたら俄然工藤夕貴の味方しちゃうよね!ぺろぺろ(もちろんカール・パーキンスのも好きやで!)