ミステリー・トレインの作品情報・感想・評価

「ミステリー・トレイン」に投稿された感想・評価

kyon

kyonの感想・評価

4.5
アメリカのテネシー州の町メンフィスを舞台に、3つのストーリーを並行させたジャームッシュ作品。

夜中に観ながらずっと幸せ噛み締めていた…。

初期のジャームッシュ作品観ていると、やっぱり異邦人からみたアメリカやハリウッド映画の隙間からこぼれた風景や会話を掬い上げてるところがまさにジャームッシュの特徴だなぁと感じてきた。

黒の場面転換やクローズ・アップをほぼ使わないカット割り、「類似」を感じさせる美学的な画面。

特にこの作品だと、どの物語にも赤と緑が多様されていて、赤と緑が巡り合わされるような演出がされてる。「ファー・フロム・ヨコハマ」のミツコの革ジャンに書かれた赤文字の「Mister Baby」、ジュンの深緑のジャケット、「ゴースト」のイタリア人女性の赤の花柄ワンピ、偶然ホテルの相部屋ななったティティの緑のキャリーケース、3番目(名前が…笑)の1番最初の友人の緑のポロシャツ、盗んだお酒の液体の赤色、ホテルのロビーマンの真っ赤なジャケットに背景のキーボックスの緑、ネオン、ホテルの部屋の電話…すごく”コーディネート”された世界にもともとあった世界が混ざり合っていて魔性のイメージが。

ほんとに色彩設計がこだわられていて、ジャームッシュも「ほぼ初めてのカラー作品だから色彩にはこだわった、ある特定の色が画面に入らないように考慮した」って言っていて、特定の色…黄色とかオレンジみたいな色彩かな?と思って気になってる…!


独立しているそれぞれの時間軸が、エルビス・プレスリー、ホテルのロビーのシーンやミツコの喘ぎ声、銃声、ラジオの内容、様々なヒントによって同時刻に繋がっていく。

私特に最初の「ファー・フロム・ヨコハマ」にすごく陶酔させられて、音楽フリークの若い男女がエルビスや他のミュージシャンたちに馴染み深いメンフィスへ辿り着いて旅する物語なんだけど、愛嬌のあるミツコと一見無愛想に見えるキザなジュンのやり取りがたまらん…!
口紅で真っ赤になるキス場面、足で付けるライター、タバコと変顔。

工藤夕貴の瑞々しさ、あのウェービーヘアに、チェックアウトするときに荷物になるからって5枚重ねて着るTシャツたち。

永瀬正敏はあのライターの付け方やいちいちかっこいい仕草に目を奪われる笑 何であんなかっこよくライター付けるん!!それが嫌に見えなくてかっこいい…。
ジャームッシュ作品にぴったりだったんだな、やっぱり。ここから『パターソン』でしょ、痺れる。


「ゴースト」も横移動のカット良かったし、『ダウン・バイ・ロー』に引き続き、イタリア女性は彼女。お喋り大好きなティティとホテルで会話するのも観ていてすごく楽しい。
ちょっとラストにファンタジーちっくにエルビスが現れて、イタリア女性が驚く、って場面はどこか前移動っぽかったけど、ほんとクローズ・アップがないなぁと思う。

3番目のブシェミーはやっぱり良い!!サンジ!笑
人種が様々に混ざり合っているアメリカの風景をカメラで捉える、車のカットも、何度も反復させていて、時間の経過を知らせる。

そして最初と最後にシンメトリーに挿入された列車が走る場面。

なにこれ、最高!!
miya

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3.7
安定してジム・ジャームッシュ作品は雰囲気が良いですね。
特にめぼしい展開がある訳じゃないけど雰囲気だけで十分楽しめました。
流石カリスマ。

日本人カップルについても話したいけど、ローマ女性は何者なのかが1番気になる。ただの良い人?
yu

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4.0
far from Yokohamaめちゃくちゃすきだった。彼女がとってもチャーミングで、仏頂面だけどハッピーという彼氏がナイスカップルすぎてずっと見ていたかった。
こーゆーオムニバスすきだなー。
フロントの2人の掛け合いも好きでした。
8810

8810の感想・評価

4.2
一つのホテルで起こる同時間軸の
3章のオムニバス作品

far from YOKOHAMAがツボです
日本人だからこそのあの雰囲気が最高にイカしてます

エモさを全て詰め込んだような作品

深夜のラジオから流れるElvisのブルームーンがいい味出してます
zippoでのタバコのつけかた、やりました。。笑
otkino

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4.5
far from yokohamaの章超いいな
donguri

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4.3
89年ジム・ジャームッシュの初カラー作品。
これは良い映画でした!
メンフィスのホテルを中心に、同じ時間軸で少しづつ繋がりのある3話オムニバス的なストーリー。
話の構成も良く出来ていて、何気ない会話も、メンフィスの少し寂れた感じの店や街並みもとても良かったです。
全体的にギターが印象的なブルーステイストのサウンドをバックに物語が展開して、ラジオからはエルビスのBlue Moon…これは渋すぎ!
ジョー・ストラマーがちゃんと俳優やってて少し驚きました。
それからストレンジャー・ザン・パラダイスでカセットでヤバイ声を聞かせてたスクリーミンジェイホーキンスの受付係には度肝を抜かれました…笑
永瀬正敏と工藤夕貴もなかなかの好演だと思います。
ジム・ジャームッシュ作品は派手さはありませんが、本当に引き込まれます。
日本人のとこまじでよかった
3つのストーリーが、時間を共有していて面白かった。出てくる人みんなどこか普通とはズレてて、独自の世界観を持ってるところが良かった。
久しぶりに再鑑賞。

エルヴィス・プレスリーの出生地であるメンフィスの町を舞台にオムニバス形式で描くワンナイト・ストーリー。

エルヴィスやカール・パーキンスの話題で盛り上がる日本人カップル。
ロカビリーファッションでメンフィスの町を歩く永瀬正敏と工藤夕貴をゆったりとカメラは追いかける。
ジャームッシュ作品が、オープニングから約40分間、ほぼ日本語で展開されるから不思議な気分。
明らかにチップを待っているベルボーイにプラムをプレゼントするのが面白い。
ホテルのフロント係とベルボーイの二人を撮る映像が好きだった。
制服、あけえよ!赤過ぎるよ!

イタリア人女性がホテルのフロントで出会った女と相部屋で宿泊するが、相手がイヤなやつだったら相部屋はキツいな。

三人組の話は、酒場と酒屋の店内の雰囲気が凄く良かった。
二話目で、男と別れたと言っていたディディの男ジョニー登場。
このジョニーがバカをやる。

3つの話で構成されたオムニバスだが、
3つの話に共通点がある。
同じ夜汽車を見て、夜中のラジオで流れるエルヴィスの曲「ブルー・ムーン」を聴いて、同じ安ホテルに宿泊して、
翌朝、一発の銃声を聞く。
同時刻に別の場所では何をしているのかをユーモアにみせてくれる。
ウィスキーをちびちび飲みながら深夜に観たい映画。
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