YasujiOshiba

マイティ・ソーのYasujiOshibaのレビュー・感想・評価

マイティ・ソー(2011年製作の映画)
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クリス・ヘムズワースを前にしたときのポートマンは、小さくて子供っぽくて、『レオン』のときにジャン・レノを前にしたときの小さなマチルダを思い出させる。

ひとつには、2メートル近いヘムズワースの身長からくるコントラストがある。でも、もうひとつには子どもが子どもと遊ぶような設定があるのだろう。

白川静じゃないけれど、遊ぶのは神であり、神に近くことは遊ぶことなのだ。その神が遊びをやめて真面目な王になろうとするのが、そもそもの悲劇の始まり。こうして物語は、どんどん遊びから遠ざかってゆく神々の堕落を描くわけだけど、もちろん彼らは人間の似姿なのだ。

こうして神々の堕落は、ぼくらの堕落のパラブルとなる。
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