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赤い砂漠のtjrのレビュー・感想・評価

赤い砂漠(1964年製作の映画)
4.1
外部と接することへの不安と渇望が、象徴的に現れては消える白昼夢。
ハードな神経症でもとにかくお美しいモニカ・ヴィッティ様。荒涼とした工場の風景に緑のコートが映える。
不穏な電子音や歌声、霧の中の船、密室での他人との近接、そして棚引く黄色い煙などのモチーフが生み出す浮世離れした世界観が圧倒的。
ハイヒールで新聞を踏んだり、ベッドに片足だけ靴履いて横たわるシーンにアントニオーニのフェティシズムを感じたり。