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ある公爵夫人の生涯のkamekichi313のレビュー・感想・評価

ある公爵夫人の生涯(2008年製作の映画)
3.5
☆イギリスの階級制度の古きよき時代の、一人の美しい娘の苦労話。お互いの利害のため駆け引きをする人々の感情がリアルに現れている。
☆着飾る衣装の作りが、高級さも華やかさもチューリップ型のドレスのデザイン性も高く、盛ったヘアメイクやファッショナブルなジュエリーともぴったりで、揃いに揃ったシーンは豪華絢爛で美しい。服の複雑な構造が分かる描写もあり、興味を持った。スーツモチーフ、巨大な羽、ストライプ、チョーカーなど、先進的で格好いい。
☆公爵屋敷など建造物も、指定遺産レベルの装飾や構造で、とにかく大きく豪華で見ごたえがある。
☆オープニングから、男女が楽しくゲームしたりと、わくわく感があってすぐに引き込まれる。
☆公爵の野蛮で冷酷な性格ととんでもない行動に、びっくりイライラさせられる。
☆この時代の女性の奴隷のような地位の低さや扱われ方がはっきり分かる台詞が多い。それとは対照的に、ヒロインの器の広さや存在感、ヘイリーアトウェルの可愛いのに強さがある雰囲気が、発揮されているのは良かった。子を持つ母の最強さがよく描かれている。
☆山場で、ドラマティックに動くクラシック音楽の旋律が美しい。
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