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青春群像のtjZeroのレビュー・感想・評価

青春群像(1953年製作の映画)
3.8
北イタリアのアドリア海に面した小さな町、リミニ。『アマルコルド』の舞台でもあったフェデリコ・フェリーニ監督の故郷である。

本作はそんな海辺の町に暮らす、5人の青年の群像劇。

我々の身の周りとか近所で当たり前に起こりそうな事しか起きない、まったく平凡な物語だけど、終始しみじみといい気持で観ていられる。フェリーニ監督&ニーノ・ロータ(音楽)の鉄壁の名コンビによる映像のマジック。

浮気、借金、夢への壁、家族間のトラブル…などなどいろんな悩みで四苦八苦している5人。ただ、決して下を向くことなく、「なんとかなるさ」という陽気さが底に流れているのがイタリア映画らしい大らかさ。

なんか辛い事があっても、一緒に食卓を囲めばとりあえず元気になる…みたいなほのぼのとした勇気をもらえる、ささやかだけど印象に残る佳作。