ささ

バンディッツのささのレビュー・感想・評価

バンディッツ(1997年製作の映画)
4.0
久しぶりに睡眠時間削ってみた映画が素晴らしくてよかった。

こんなに良い映画が
ハゲールウィルスの同名映画に隠れているのが本当に勿体無いと思います。

最高にロックな音楽映画が更新されました。
気難しいヘナヘナベジタリアンボーカリストも、元いじめられっ子のチビごりノミベーシストも、酒薬暴力さらにはライヴばっくれのクソ兄弟も、
そんなやつらでさえマイクを、ギターを、音楽を鳴らせば、その間はそいつらが絶対的に正しくなる。それが音楽。

脱獄中の犯罪者でも、音を産み出せば正しくなる。その瞬間はそいつらが法律。んー、ロックンロール。

Once並みにサントラほしい。

「自由とは失うものがないこと」
本当に全てを失ってどん底に落ちてみたくなるのはなんでだ。
スーパートランプになりたいのかも。物の断捨離より関係の断捨離が如何に難しいか。
社会システムが作ったのか、集団心理が作ったのか、偉い誰かが作ったのかわからない謎の幸せとか善とか正しさの概念から抜け出したい。

拡声器で歌うのとか、ほんと、ノストラダムスがいいそうなバンド名のトランシーバー歌ってるのよりかっこよかった笑

日本の女性たちよ
プリプリとかスキャンダルとか赤い公園とかじゃなくて
バンディッツだよ。こういうタイプのバンドがききたい。
あるなら教えて欲しい。
こういうのが出てきたとき、
「ガールズロック」なんて言葉が死語になるはず。こんな言葉は「ロックは男のものだ」という前提で使われてる。ロックに性別は関係ない。田淵ひさ子になろう。

もはやただの音楽のレヴューになってます。
それにしてもこんなに秀逸なラストシーンは久しぶり。
マリーなのかハリーなのか。
どっちなんだい!
いやマリーでしょ!
燃え尽きて力尽きたい!
ささ

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