このレビューはネタバレを含みます
☆☆☆★★★
ほんのちょっとだけ。
ストーリーなんてモノは殆ど無いに等しくて、最早お爺さんの【漢】っぷりを観るだけにある。
「売ってくれ!」
「売らん!」
「売ってくれ!」
「売らん!」
基本的にはこの流れだけで映画は終わると言えようか。
馬に乗り町へと繰り出すお爺さんの姿は、西部劇に登場する流れ者のガンマンの様でカッコいい。
それらカメラの画面作りは。画面奥から登場する人物が、手前に来るまでをじっくりと撮る画が多い。
中でも終盤の、一匹だけ柵から出てしまった羊を、固定カメラで延々と見つめ続ける長回しと。ラストに追いかけ続ける長回しの2つの場面は忘れ難い。
嗚呼〜〜〜〜〜! それを選択したんか〜〜〜!
。゚(゚´Д`゚)゚。
2021年3月16日 岩波ホール