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コーヒー&シガレッツのSpicaのレビュー・感想・評価

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)
4.0
珈琲を少し丁寧に入れて、タバコの代わりに粒チョコ片手に鑑賞しました。

ジム・ジャームッシュ監督。
豪華キャストが本人役を「演じて」いる今作品。
登場するのはカフェ、コーヒー、煙草、そして会話。
まさにカフェで隣になった人達の会話がたまたま耳に入ってきちゃった体験を最初から最後まで楽しめた。
興味深く聴き耳を立てちゃうものもあれば何だか小煩くて席を移動しようかと思うもの、くすっと笑っちゃうものもあれば痛々しさにちょっと胸が痛むものまで。

二つの『COUSINS』がお気に入り。
ケイト・ブランシェットの一人二役も、クーガンとモリナ、どちらの掛け合いも面白かったな。
ビル・マーレイのウェイター姿も見逃せない。
そしてルネ・フレンチのコーヒーを飲みつつ銃やらナイフやらの雑誌をめくる時のなんともぞっとする美しさ(2020年に監督が追悼メッセージを出していて、こちら一作のみでお亡くなりになられたようで残念です)

テーブルを俯瞰するカット、ずっと観ていたい。
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