Shelby

コーヒー&シガレッツのShelbyのレビュー・感想・評価

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)
4.6
何これ。退屈ですごい面白い。
仕事でくたくたになったとき、衝動的に借りた今作だったが、ものすごい当たりだった。

一話完結型のショートストーリー。しかし、全てに共通しているのは、デスクと、コーヒーもしくは紅茶、煙草。そして机を挟んで繰り広げられる人間模様。たったこれだけの要素で出来上がっている作品。何も起こらない。だが、確かにそこで何かが起こっているのだ。
コーヒーでCheerzと乾杯する米国人。それだけでも何故かお洒落にみえてしまうミラクル。お気に入りは、いとこ同士?とルネだった。これはこの作品を知っている人と語り合いたいレベル。
そして、会話の最中に突如生まれる奇妙な間。普段人と会話している中でもよくある光景だが、そこを切り取ってしまうこの映画が大好きになった。

普段は牛乳やココア、レモンティーなどお子様な飲み物しか飲まないはずの私が、わざわざコーヒーを買い、今作を見ながらコーヒーを味わうことになろうとは。それだけで贅沢を感じてしまえる私って。なんて単純なのだろう。

どこまでも味わい深い作品だと思わざるを得なかった。休日にこの作品を選んで正解。
Shelby

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