踊る猫

コーヒー&シガレッツの踊る猫のレビュー・感想・評価

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)
3.8
特に取り立ててどうってこともないような、それでいて人生の苦い教訓が込められているかのような 11 の短編を寄せ集めた一作。必ず出て来るのは「コーヒー」と「煙草」で、どの登場人物もチェックの柄が入ったテーブルクロスの上に置かれたコーヒーを飲みながら雑談を行う。ジム・ジャームッシュを知らない人にはある意味ハードルが高いのではないかと思うのだけれど、個人的には(アルバムは一枚も持っていませんが)トム・ウェイツとイギー・ポップというふたりの異能の存在のぶつかり合いに満足してしまったので、そんな風にして俳優の存在感を十分に堪能しつつ観るべきなのではないかと思われる。ジム・ジャームッシュ監督の作品群の中で傑作というわけではないけれど、観過ごすのも惜しい一作。
踊る猫

踊る猫