ジム・ジャームッシュ監督作品。
先日、久しぶりに観賞しました。
カフェにいる人々がコーヒーや煙草を嗜みながら他愛のない話をする場面を切り取った11のエピソード。
各々のエピソードに流れる雰囲気はシュールや気まずさが持ち味になっていて、側から見ると一癖強いものばかりです。その雰囲気が次第に心地良くなって、最終的に面白さに辿り着くのが秀逸です。
監督だからこそ実現したキャストは凄く豪華で見応えあり。イギー・ポップとトム・ウェイツのレア対談が観れたり、有名なバンドメンバー同士、ラッパー同士の変な会話が覗けたり(笑)、極め付けはビル・マーレイが変人役で登場したりと最高です。
そして、コーヒーや煙草による健康被害の話が頻繁に出てくるのが日常の会話らしい。中でも「煙草を完全に辞めたから、一本吸っても大丈夫」のこじつけ論と、ロベルト・ベニーニのカフェイン中毒ぶりには笑いました。
監督お得意のお洒落な構図や音楽が今作でも堪能できて大満足。11エピソード全てに登場するチェック柄のアイテム探しが楽しかったです。
