トトCINEMAライフ

ヒンデンブルグのトトCINEMAライフのレビュー・感想・評価

ヒンデンブルグ(1975年製作の映画)
3.8
テンポはゆったりだが、「やっぱり映画ってイイな」って思わせてくれる作品だった(歴史・史実を映画ドラマで感じるという事)

テーマと舞台は第二次大戦中の『飛行船』

なので、優雅でセット等も壮大ではあるが、如何に名匠ロバート・ワイズ監督でも、現代の飛行機や特急列車のようにスピーディーには描写出来ない…

そこに、それまで「パットン大戦車部隊」や「博士の異常な愛〜」などの傲慢・曲者・貫禄賭存在感たっぷりのジョージ・C・スコットに、クールで組織の策謀に挟まれた人間臭い紳士的な演出をする事で目が離せなくなる

そこに、意味ありげな役で、これまた貫禄たっぷりに演じるアン・バンクロフトが要所要所に配置され、退屈になりがちな空の旅の客室に彩りを与えている

史実に基づいた作品なので、最後は想像が付きヒリヒリ感は無いが、映画の映像による表現の素晴らしさと深さを改めて教えてくれた

飛行船・・・プカリプカリ、ふわふわ優雅…しかし、脆い💧