B

戦場にかける橋のBのネタバレレビュー・内容・結末

戦場にかける橋(1957年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

ラストあんな曲で終わっていいの?
すごい虚しさの溢れたラストなのに、
元気いっぱいって曲で締め括られたから拍子抜け。

日本の捕虜になって、過酷な支配下で橋を作らせられるイギリス捕虜。
軍人らしい姿勢を無くすまい、完成した橋を後世にまで残るようにと精魂込めて作った橋。
そんな信念を持ち続け、部下を鼓舞し完成には皆で祝賀パーティまで開かれたのに。
同じイギリス軍が、密かに完成した途端の橋の爆破の任務にやってきてたなんて。

結局、長丁場でストーリーを見せてくれていた主要な人達は全員死んで、イギリス捕虜が血潮にかけて映画冒頭からずっと作ってきた素晴らしい橋は完成してすぐ爆破されて列車もろとも川に粉々。

信念、生き様、軍への忠誠、それゆえ悩んで、争って、苦しんで、でも前向いてなんとか生き延びてきてるのに、結局そんなもん持っててもしょうがない。秩序も人間らしさも道徳も美徳も吹いて飛ばされる。
それが戦争なんだなと、もう虚しさと言う言葉に尽きる。

こんな映画が昔から名作としてあるのに、戦争起こす輩は本当に心無い人間なんだなと思う。
B

B