たけちゃん

戦場にかける橋のたけちゃんのレビュー・感想・評価

戦場にかける橋(1957年製作の映画)
4.0
私は何のために……


デヴィッド・リーン監督 1957年製作
主演アレック・ギネス、ウィリアム・ホールデン


勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
本日、8月4日は「橋の日」です。
昨年は「ブリッジ・オブ・スパイ」をレビューしましたね。その時に考えていたもう一本の映画が今作「戦場にかける橋」でした。


そして、1年ぶりに再開します「娯楽映画で振り返る第二次世界大戦」。お盆休暇を利用したシリーズパート2です( •̀ω•́ )و✧

昨年はシリーズを通して、第二次世界大戦、特にドイツと連合軍のヨーロッパにおける戦闘を中心に振り返りましたが、その縛りがけっこう面倒だったので(笑)、今年はあまり縛りを入れずに、観たいものを観ます( ¯−¯ )フッ

とりあえず、今回のセレクションは、今作「戦場にかける橋」をスタートに東部戦線、太平洋戦争など、ワールドワイドなセレクトにしたいと思います。



さて、「戦場にかける橋」です。
言わずと知れた傑作戦争映画ですね。
アカデミー賞作品賞や主演男優賞をはじめ7部門の受賞。残念ながら早川雪洲の助演男優賞はノミネートに終わりました。

監督はデヴィッド・リーン、あの「アラビアのロレンス」や「ドクトル・ジバゴ」で知られるイギリス出身の大監督。僕の大好きなスピちゃんが、撮影の前には必ず観るとか!


この作品も本当に素晴らしいものでしたね。
実際の戦闘シーンはあまりないのですが、戦争の悲惨さや虚しさ、戦争って本当に何も生み出さないことをこれでもかと伝えています。特に、ラストシーンが本当に素晴らしいです( ˘ ˘ )ウンウン
155分もあるのに、あっという間でした( •̀ω•́ )و✧


イギリス軍捕虜の将校、ニコルソン大佐役がアレック・ギネス。今作でアカデミー賞主演男優賞を受賞しました。
言わずと知れた僕らのオビ=ワン・ケノービです。
ただ、オビ=ワンとなって銀河を救うのは、この先20年後なので、痩せててかなり風体が違います。まぁ、捕虜がムキムキだとおかしいからね。


収容所を脱走するシアーズ少佐役はウィリアム・ホールデン。ちょっとだらしなくて、いかにもアメリカ軍人という役作り。イギリス軍の中で異彩を放っていましたね。


そして、収容所の所長で日本軍の大佐、斉藤役には早川雪洲さん。この方、すごい人ですね。実は、この作品以外で全く知らなかったんですが、戦前から戦後にかけてハリウッドを賑わした日本人俳優でした。こんな方がいたなんて!
1907年、21歳の時に渡米し、ハリウッドで俳優デビューするんです。サイレントの時代にチャップリンやウィリアム・ハートと並び称される大スターになりました。大戦当時はフランスにいたようですが、戦後、再びアメリカに戻り、ハンフリー・ボガートに請われて銀幕復帰したそうですよ。凄いですね!


これはスクリーンで観たい作品でしたね~。
いつかゴゼジューでの再映、お願いします!





最後に、プチ音ネタ💩ウンチクン

この映画の音楽を担当するのはマルコム・アーノルドというイギリスの作曲家です。映画音楽を専門とするのではなく、9つの交響曲を書き上げ、大英帝国勲章が授与された凄い方。

「クワイ河マーチ」で知られるテーマ曲は、オリジナルを「ボギー大佐」と言い、この映画で使われたことにより有名になりました。日本では「サル、ゴリラ、チンパンジー」で有名ね(笑)

この曲は1914年にケネス・アルフォードが書いた行進曲です。作曲者のケネス・アルフォードはアメリカのスーザと並び称されるイギリスのマーチ王だそうですよ。勉強になりました( •̀ω•́ )و✧