トゥヤトゥヤ女体

戦場にかける橋のトゥヤトゥヤ女体のレビュー・感想・評価

戦場にかける橋(1957年製作の映画)
5.0
他の人のコメントにもある通り、序盤〜中盤までは名作といわれる理由がよく分からない単調さが続く。
しかしクライマックスに向けて緊張感が高まり引き込まれてゆく。

たとえ捕虜の身に堕ちても兵士としてのプライドを守りたい。橋の建設に協力することは敵側を利することに繋がり、祖国への裏切りではないかと葛藤するイギリス兵。しかしやがてはそれぞれの才を発揮して橋の建設に生き甲斐を見出してゆく。
また日本軍指導者も最初は力で押さえつけ制圧しようとしたが、イギリス人将校の抵抗に軍人や指導者としてのあるべき姿を見出し、一目を置くようになる。

敵ながらも2人の指導者は橋の建設という共同事業により、時間をかけてお互いを認め合ってゆく。

そんな個人の葛藤も美談も生き甲斐も、全て木っ端微塵に消し去ってくれるのが戦争。
一体何のために自分は苦しみぬき、仲間は死んだのか。守ろうとしたプライドは、自分達が未来に賭けた思いは、生きた証とは何だったのか。全てが無意味だったのか。
壮絶なラストが観客に問いかける。

無残な情景にあの替え歌で有名なマーチが響き、より悲壮的に訴えてくる。
最後まで鑑賞すれば映画の長さにも納得できる。