Nao1996

ヨーロッパのNao1996のレビュー・感想・評価

ヨーロッパ(1991年製作の映画)
3.8
めっちゃコントロールしてくる。
観客をここまで操作しようとしてくるなんてラースフォントリアー…
ドグマ時代とはまた違う良さがある。モノクロとカラーの融合から生まれる独特の映像美、『奇跡の海』『ダンサーインザダーク』からは想像できないくらいに計算された演出(もちろんドグマ時代の作品も計算し尽くされてはいるがこの作品はその計算が露骨)。今のトリアーはどちらかといえばドグマ時代の反動からこの時代に回帰しているような感がある。それにしても良かった。最後の電車の爆破、海に沈む主人公、45年ごろのヨーロッパに蔓延するニヒリズム…ここまで表現できるのがラースフォントリアー。
Nao1996

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