hoka

ザ・コーポレーションのhokaのレビュー・感想・評価

ザ・コーポレーション(2004年製作の映画)
2.8
描かれているのは、多くの自由資本主義の正義が、どんな犠牲の上に成り立っているのかという事だ。
コーポレーション【財界】という利益至上主義の法人格が、然程の罪悪感に苛まれる事なく、政界と結託し都合の良い法律を制定し、膨れ上がってゆく。
そしてそれは人間の、生物の生存権を果てしなく脅かしてゆく。


世界の富は一定で、肥える人あれば、同じ分だけ飢える人が増える。

膨張した法人格の中身が、株主の機嫌を取るための経営者達である事が、資本主義の限界を示唆しているが、それに代わる理想的な社会主義は未だ成立した事がない。
これもまた、その中身が不完全な人間でなければならないからだ。
理解しているつもりでも、視覚化されるとやはり、うんざりするしか無い。
かくいう私も安いベーシックなものを務めて購入する様にしているが、それはつまり大企業が何処かで搾取する事に加担していることに他ならないというジレンマからは逃れられない。

この袋小路を解決できる方策を示してくれる映画があれば、ぜひ観たい。

でもこの映画の主題は、30分ぐらいでまとめられるかも。
hoka

hoka