自分の中でトムブームの今見返したら印象変わるのではと思ったけどやっぱりハァ恐縮です‥みたいな気持ちになる映画だった。海外から見た「時代劇」をやってるのは分かるし、なんか素敵に描いてくれてますけど、いやだからこそ気まずい。トムが真面目に武士道に敬意を表せば表するほど、実際はそんないいものじゃないです‥という申し訳ない気持ちになると言うか。向こうも分かってファンタジーとして描いてるつもりだろうけど、切腹も討死も三歩下がって従う女も、今はもう美談としてだけ受け取るには違和感がある。兵士や農民や家屋に汚れが全然ないのも作り物感を高める原因だと思う。
でもやっぱ渡辺謙と真田広之はちょういいな。小雪も美しかった。戦メリ的な男惚れの話。
