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ラスト サムライのkazu1961のレビュー・感想・評価

ラスト サムライ(2003年製作の映画)
4.2
▪️Title : 「ラスト サムライ」
Original Title :「The Last Samurai」
▪️Release Date:2003/12/06
▪️Production Country: アメリカ
🏆Main Awards : 第28回日本アカデミー賞
最優秀外国作品賞
▪️Appreciation Record :2020-143 再鑑賞
▪️My Review
古きものは、正しくても美しくても滅びゆくのか?否、その想い、歴史、伝統は人のこころに承継されていく。
わたしはこの作品が大好きです。先に述べた大きなメッセージに心打たれます。こんな作品をアメリカ、ハリウッドが制作したことに驚きです。
主たるロケ地の姫路市にある古刹、書寫山圓教寺。良くここには訪問します。1000年以上の歴史に裏打ちされた荘厳さを感じる場所です。
その他、京都でもロケが行われましたが、ニュージーランドやハリウッドのセットで再現された明治の日本が壮観が異質で壮観です。その中にある
衣装や小道具の細密さに驚きですね。大平原の騎馬アクションは色合いも鮮やかで圧巻です。
物語は。。。
明治維新直後の日本。政府は軍事力の近代化を図ろうと西洋式の戦術を取り入れることを決断する一方で前時代的な侍たちを根絶させようと企んでいました。やがて、政府と発展著しい日本市場を狙うアメリカ実業界との思惑が一致、政府軍指導のため南北戦争の英雄ネイサン・オールグレン大尉が日本にやって来ます。彼はさっそく西洋式の武器の使い方などを教え始めますが、ある時、政府に反旗を翻す侍のひとり、勝元と出会いました。そして、彼ら侍たちの揺るぎない信念に支えられた“サムライ魂”を感じ取った時、オールグレンは失いかけたかつての自分を思い出していきます。。。
トム・クルーズが演じる主人公ネイサン・オールグレンには実際のモデルがあったようです。江戸幕府のフランス軍事顧問団として来日し、榎本武揚率いる旧幕府軍に参加して箱館戦争を戦ったジュール・ブリュネです。また、敵対する政府の大村は大村益次郎という話もありますね。
アメリカ映画ながら、日本を舞台に日本人と武士道を偏見なく描こうとした意欲作で、多数の日本人俳優が起用されたことも当時、話題を呼びました。渡辺謙や小山田真、小雪、真田広之などを含め、日本の俳優が海外に進出する一つの契機を築く作品となったことは本作の大きな役割ですよね。
その中でも「勝元」役を演じた渡辺謙は、ゴールデングローブ賞助演男優賞、ならびにアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、トム以上の存在感を放っています。クライマックスの彼の演技は圧巻の一言ですね。
そして再見して気づきました。池松壮亮があの子役だってんですね!!

▪️Overview
かつての南北戦争の英雄、オールグレン大尉は戦争の無意味さに疲弊し、今はアル中暮らし。そんな彼が、近代化を目指す日本の軍隊の教官として雇われて日本へ渡り、国を挙げての近代化の波の中でサムライの生き方を貫こうとする武将、勝元に出会う。 監督・共同脚本はデンゼル・ワシントンにオスカーをもたらした南北戦争映画「グローリー」のエドワード・ズウィック、共同脚本は「グラディエーター」のジョン・ローガン。(参考:映画.com)

出演は、トム・クルーズ、渡辺謙、真田広之、小雪、小山田真、ティモシー・スポール、ビリー・コノリー、原田眞人など。
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