まつこ

巴里のアメリカ人のまつこのレビュー・感想・評価

巴里のアメリカ人(1951年製作の映画)
4.6
華やかさを取り戻したパリで織りなす4人の恋物語にガーシュウィン楽曲が彩りを添える傑作ミュージカル。

華やかだけど物語に影を落とす戦争。能天気な音楽劇、恋愛劇なようだけど、パリを燃やされかけたのが数年前のことだと思うと感慨深い。

そこに合わさる耳馴染みのよい上質な音楽。
騒がしい中にも品が残るのは音楽の力が大きいはず。
ガーシュウィンらしい旋律に今回も心が踊る。ピアニストがキャスティングされることで無理なく聴けるのが嬉しい。オーケストラとの共演シーンは作品のテンポを崩しているのかもしれないけれど個人的には楽しめた。
次は『踊る騎士』でも観てみようかな。

どちらかと言うと舞台よりのミュージカル映画なのだと思う。
多幸感に溢れた素晴らしい作品なのだけどミュージカルが苦手な方にはちょっとしんどい作品かも。

ラストの展開よりも見応えたっぷりのラストダンスは必見。
『I Got Rhythm 』のシーンが好き!
まつこ

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