教祖カニパンダ

バットマン ビギンズの教祖カニパンダのレビュー・感想・評価

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)
5.0
人は何故落ちるのか?

ノーランバットマン三部作の一作目
文字通り始まりの作品であり、個人的に1番好きなノーランバットマン🦇

映画に於けるバットマンは様々な形でその始まりを描かれていますが、ブルース・ウェインと言う富豪が如何にして憎むべき悪に正義の鉄槌を下す力を得たか?(所謂修行シーン)をしっかりと描いているのは今作だけだったりします
それをしっかり描いているからこそバットマンの強さに説得力が生まれ、何度落とされようと這い上がる精神に興奮を覚える

ヴィランの存在も忘れてはいけません
今作のヴィランの「スケアクロウ」の存在が非常に魅力的なのです

肉体的ではなく「精神的」にバットマンを追い詰めるキリアン・マーフィーが非常にハマり役かつ、スケアクロウの存在が今作のキーワードの「恐怖」というテーマにも非常にマッチしています

ノーランバットマンは3作とも異なった魅力を持っていますが、ビギンズはタイトルの通り、原初に立ち返りつつ、バットマンと言う存在を更に魅力的なものにした作品です