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オーメンのRのレビュー・感想・評価

オーメン(1976年製作の映画)
3.5
めっちゃ自分の好きそうなオカルト系やから、見るたびに今回は楽しめるかも!と期待してまうねんけど、やっぱ微妙やなーと毎回思ってしまう。残念。おどろおどろしい音楽が醸し出すキリスト教の終末的な雰囲気とか、前半の映像美と恐怖演出とかはすごく好きやし、人が死ぬシーンはどれもショッキングでうひょっ!となるのであるが、全体的に致命的に気になる部分がある。冒頭、妻キャサリンが生んだ子供が、生まれて即座に死んでしまったので、同日、生まれてすぐ母親が死んでしまった別の赤ん坊を、妻に内緒で我が子として引き取ることにする夫のロバート。彼はイギリスの駐在大使としてロンドンに異動になり、家族と幸福に暮らしているのだが、ダミアンと名付けられたその子の5歳の誕生日パーティーを屋敷で開いていると、突然子守の女が、ダミアン私を見て!と叫んで派手に首吊り自殺をする。わーお。その後、面接にやってくる子守のおばさんを、しっかりしてそうだ、ということで雇うと、あからさまにダミアンに対して何からの企みを持っているようなのだ。コイツが僕の嫌いなタイプの話の通じなさそうなおばさんで見ててムカムカ。けどそれは本作の美点でもあります。で、その後、ある神父がロバートに近づき、ダミアンは悪魔の子だ、殺さなければとんでもないことが起こるぞと助言を与えたら、彼の身にとんでもないことが起こったり、ダミアンが教会にすさまじい拒絶反応を示したり、サファリパークに行くとダミアンを見た動物たちが逃げたり暴れ出したり、と視覚的に面白いシーンが続く。が、なーんか全体的に盛り上がらない、後半に入るともっと盛り上がらない。問題は多分ねー、キャラクターの誰にもまったくもって感情移入できないことだと思う。グレゴリーペック演じるロバートも奥さんも人間的な深みがあんま感じられないうっすいキャラやし、それ以外はおかしな人たちばかりやから当然共感の余地なし。しかも、お話も純粋にバイブル系のオカルトやから、人の心が怖い!的な面白さもない、悪魔が人間の悪のメタファーになってるわけでもない。あとさ、何かアクションシーン異様に見にくくないすか? 犬の襲撃も、対ババア戦も、まったくハラハラできない上、画面暗いのとカット多すぎで、目が疲れて眠くなってくる。ババアの最後の顔はオモロすぎて爆笑やったけど。クライマックスも、えー! こんだけ引っ張ってそれで終わりー?みたいな。どうせなら目を背けたくなるような残虐さを見たかったよ? それにしても、ダミアン役、よくこんな可愛くないガキんちょを見つけて来たもんだ。本作がかなりの高評価で残り続けてるのも、ダミアンの悪魔的な顔面によるところが大きかろう。とりあえずすんげー眠くなったわ。今回5回目くらいの鑑賞で、見直すたびに思ってますが、今度こそ決定、オーメンはショックシーンを除いて駄作! もう二度と見ない!笑 てか、続編もっと駄作らしいけどよ、オレよ、見るのかよ? 見ないのかよ? まようーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!
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