Yukiko

サイダーハウス・ルールのYukikoのレビュー・感想・評価

サイダーハウス・ルール(1999年製作の映画)
3.8
2018年9月2日
『サイダーハウス・ルール』  1999年製作
監督、ラッセ・ハルストレム。
他の監督作品の『僕のワンダフルライフ』が好きです♡
この監督さんの『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』を
観たいな。

メイン州ニューイングランド。
孤児院で生まれたホーマー。
孤児院を経営する父親のようなラーチ医師(マイケル・
ケイン)から医術を学び、望まれない子を妊娠した女性
の中絶手術を手伝っていた。
1944年、中絶のためにウォリーと恋人キャンディ
(シャーリーズ・セロン)が孤児院を訪れた、その帰りの
車にホーマーは乗せてもらい、孤児院の外に出る。
そして、ウォーリーの実家のリンゴ農園で働く。

実家のリンゴ農園は、そこでサイダーを作っている為に、
サイダーハウスと言っている。
そこで働く季節労働者が住む建物内での決まり事が
サイダーハウスルール。

しかし、字が読めない黒人たちにとって、その決まり事を
書いた紙を壁に貼っていても何の意味もない。
自分達で作った自分たちの決まり事……


とは言っても、この話、そうね、そうだねと簡単に
同意はできないなぁ~…という内容です。
ラーチ博士がそのような希望をお持ちなら、ホーマーに
ラーチ博士が考える道をもっと早くから歩ませるべきだ。
きちんと望みと理由を言って。
資金援助してくれる人を探して。
嘘で塗り固めた人生を提供しようとするなんて!
と私は少々怒りが……

嘘をついてでも、この孤児院を継いでくれ、堕胎手術を
行ってくれる優秀な人材をラーチ博士は切望していたの
でしょう。
それでもね、嘘はいかんよ!!と私は思う。

孤児院の中は暗い。
サイダーハウスの中も薄暗い。
翻って、外の世界のなんと明るいこと!
マイケル・ケインさんの成りきり演技、すばらしい。
シャーリーズ・セロンさんの後ろ姿の裸体の美しさ!!
一見の価値ありです。
Yukiko

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