ゴトウ

サイダーハウス・ルールのゴトウのレビュー・感想・評価

サイダーハウス・ルール(1999年製作の映画)
4.2
孤児院にも妊娠中絶にもサイダーハウス(果樹園)が重ねられてるのはわかる。リンゴ(=禁断の果実)を人の手でもぐことに、孤児院から子どもを選んで連れて行くこと、また妊娠中絶することがある面では誰かを救うけど誰かを傷つけているのが、ヘヴィだけど暖かい視点で描かれていて終盤涙が止まらない。そしていつでも男は耐えきれなくて外に逃げてしまうんだよね。
選ばれなかったリンゴであるところの主人公が、終盤に下す決断含めてグレーゾーンの優しさと、「お前の仕事はなんだ?」「そこにいるなら役に立て」とか名セリフが刺さりまくる。神を演じるのではなく人として手を汚すんだよね。

トビー・マグワイア(僕にとってはこいつこそスパイダーマン)の幼い顔立ちと、憂いを帯びた大人の(ある面では大人ではないけど)シャーリーズ・セロンも好対照。
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