ノクタン

8 1/2のノクタンのレビュー・感想・評価

8 1/2(1963年製作の映画)
4.0
「映画ファンなら見とけ」的な圧を常々感じていたのでいつかは見るべきだよなと思いつつも、なんとなく難しそうってイメージで正直敬遠してたんだけど、今回見てみたら意外にもストーリー自体は極めて明解だった。
現実世界とそれを受けての脳内世界とを交互に映して観客を混乱させながら、きちんと縦軸のストーリーは筋が通ってるってよく考えなくてもすごすぎ。

1つ1つのシーンに物凄く奥行きがあって、いろいろ思いを巡らせながら見るのが単純に楽しかった。特に終盤の、グイドが限界まで追い詰められていくシーンは、こっちまで頭抱えて「うわぁぁーーー!!!」ってなるぐらいの焦燥感というか混乱があって不思議な没入感を体験できた。

改めて、芸術作品としての映画としては最高傑作みたいに言われるのに納得。映画以外のメディアでこれと同じことやろうとしたら確実に破綻するもん。
ノクタン

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