良…… 主人公、そんなんで監督としてやっていけんのかってくらい弱い。
妄想の世界?作り上げた世界に没入して、そこで女性たちに返り討ちに合うところ、あくまで彼が作り上げた女性たちだからなのか「愛される」ことへの執着というか、他人に愛されることが自分の価値に繋がると思っている節があってなんとも言えなくなった。挙句の果てに現実の女性には「他人に期待しすぎ」とか言われちゃってなんか可哀想になってきた。
中期〜後期にかけてのフェリーニのシュルレアリスム的表現、本当に好き。さすが映画の神。アントニオーニのような倦怠感のある前半からハイになっていく流れも最高だし、秀逸。主人公のことは一生好きになれんけど。
自分は、辛いから妄想の世界へ、という意識の流れより、価値を他者に依存しているが故の弱さというところにフォーカスを当てて観たかな。
前半の庭でのパーティみたいなシーンの美術めっちゃ好き。
評論家もうるせえのなんので「曖昧なリアリズムだと思えば面白いかも」じゃねえようるせえ!ってなった。誰目線?