Ginny

8 1/2のGinnyのレビュー・感想・評価

8 1/2(1963年製作の映画)
3.6
途中まで見ながらイライラしっぱなしでした。
私生活でも、他人がずっと喋りっぱなしというのがかなりストレスでイライラするので、洪水のような大人数の台詞にうんざりしてました。
それと、本当にこれを評価してるのか?なんかちょっとばかしオシャレなのを認めてる自分かっこいいという自己陶酔に利用してないか?とイライラしてました。

でもクラウディアとのシーンから印象は変わってきました。
それまでの混沌も混沌で意味があり、それまでも、混沌の中にも一味違う真理を突くような台詞がありましたが、クラウディアのシーンからはそれが増えた気がします。
極めつけは、記者会見後の車中でのおじさんの言葉。
中途半端な映画を作るくらいなら破壊的でいいんだ、みたいなのは良いな
と思いました。それくらいの気概が良いです。

クラウディアがテーブルに蝋燭を置いた後の引きのシーン、その奥のアーチフレームみたいなのをおさめたカットがめちゃくちゃ美しくて好きです。

レンタルショップで見つけて、裏の説明を見たら「グイド」と書いてあり、『NINE』と一緒だ、と思ったらNINEが本作のミュージカル作品なんですね。知らなかった…。
NINEもややわけのわからない感じ、それでなぜこんな大女優達を起用できるのか?と思ってましたがなるほどね。
ケイトハドソンの「cinema italiano」が好きなのですが、ケイトハドソンの役はNINEオリジナルだとか。ガーン。
もう一度NINE見てみたくなりました。
Ginny

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