のり

8 1/2ののりのレビュー・感想・評価

8 1/2(1963年製作の映画)
4.5
あれっ💦
意外にさくっと観れてしまいました。
過去、4回はトライして、途中挫折したのに、、
映像の魔術師と言われる所以がわかりました。
素晴らしい脚本が評価されるのはもちろん、しかし、映画は映像でこんなにも面白くなるんだなと、美しい、可愛い、きれいだけではない。異質なものを見た時の驚き、そしてそれが何かを訴えかけてくる、ざわざわ感。
内容はシンプル、有名監督=自分自身の映画作りの、苦悩、何も語る事がないのに、語りたい。正直で嘘のない、単純なストーリーをつくりたい。
シンプルな真面目な言葉に、彼の実生活との矛盾が面白く、あー、男でモテる人は大変だわね、、妻と愛人の差に男のずるさを感じつつも、笑ってしまった。

成功者ゆえの人間不信、周囲からの期待、圧力、妻との関係、若く美しい女性への憧れ、悩んでみても自分は自分。すべてのみ込んで、、
「人生はお祭りだ一緒に過ごそう」
上から目線ではなく、人間讃歌の監督の思いがつまった映画に思えました。
のり

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