8 1/2の作品情報・感想・評価・動画配信

「8 1/2」に投稿された感想・評価

たしか20年くらい前にVHSで観たのだと思う。
一度しか観ていないのに、ほぼ覚えていたのはひとつひとつのシーンがとても印象的だからだろう。
一見、難解に思えるストーリーだが、実際は非常にシンプルでわかりやすく、エンタメ要素も多いという「開かれた作り」がすばらしい。
海辺でルンバを踊る豊満なサラギーナも衝撃的だが、なんといってもラストの台詞と大団円がもたらすアドレナリンよ。
「人生は祭りだ。共に生きよう」。
クランクインを控えている中年の映画監督(マルチェロ・マストロヤンニ)が、鬱屈した現実世界と幸せな虚構世界を往来する。スランプ状態に陥っている映画監督のトランス冒険譚を描いている、イタリア・フランス合作のヒューマン・ドラマ。

閃きを失った「かつての職人脳」が生み出すカオスの世界、または天然のバッド・トリップ。人間不信の局地に突入している映画監督が、周囲の業界人・近親者に対して、おべっか使ったり、火に油を注いだり。「こんなのイヤだぁー」と言わんばかりに、開放的な妄想世界へと逃避する。

入れ代わり立ち代わり現れる人物たちを、カメラのパンと呼応するように次々と収めていく、鮮やかな映像テクニックが決まっている。業界内の息苦しいルーチンワークをユーモア満点に伝えてくる手法もまた刺激的。

さほど親しくもない知り合いから「昨夜みた夢の話」を延々と聞かされているような徒労感がなくもないが、普遍的な人間心理を題材に取り扱っているので、飽きることなく鑑賞することができる。「まぁ、分からなくもない」のヒトコトが素直な感想。
きりん

きりんの感想・評価

4.5
アフレコ雑
超フェリーニっぽいんだけど、もし私が最初にこの作品から入ったら全然意味わかんなすぎたと思う。ごちゃごちゃ感はいつも通り、難解なんだけど最後で分かったようになってしまうというか、ずーっとどこへ行くの?という感覚から道がひらけたような。ラストシーンの手を繋いで全員で輪になるところと、ハーレムのシーンが面白くて好き。また時間をおいてみたいと思う作品だった。
YukiHomma

YukiHommaの感想・評価

4.0
あの有名なサングラスを浅めに掛けて人差し指で鼻をトントンってする画はこの映画だったのか。

この作品映画が出来るまでの過程とかそれぞれのスタッフの役割とか知ってないと相当厳しい気がする。監督って「監督」っていう肩書きだけですごい期待されてるというか、もうイメージは全てあるんだろうなって思われがちだと思う。だからめちゃくちゃグイドの感情分かるしフェリーニがグイドを通して自分の不安とか不満を吐き出している感じなのかな。

序盤の車のシーンとか浮いてるシーンとか普通に凄っって思った。
キャスティングとか衣装とかもろもろトータルのセンスえぐい。


アフレコの雑さは気になった。
Np2

Np2の感想・評価

3.1
本当にマジで、わからなかった。まずずっと誰か喋ってるので「うるせえ」という気持ちだけがある。ルイザが登場してから映画と主人公の輪郭がはっきりし始めるがそれにしても「ん…?」という感じで全くわからない。早く終わってくれと思っていた。歳を取ったらもう少しわかるようになるだろうか、にしてももうちょっと短くまとめられるよなあ?(圧)
扇

扇の感想・評価

2.9
作家の内省が作品の全面に押し出ているという意味ではやってることは劇場版エヴァンゲリオンに近いなと感じた。
自分の気持ちの落ち着けどころを見つけられて良かったねとは思うけど、、それ面白い?感動する?
まだ自分の力が足りないのかな。分かんないや。
『NINE』の予習でなんとか観終わったわ……。ちょっとこの映画を”星いくつ”とかって私は評価できないですね、知識が足りなさすぎて。ただ言えるのは私にとっては退屈だったということくらいで……。映画の映画に対する自己言及がすごくて、これ舞台にして意味あるのかなあ……?とか考えたり。これは筋としてはフェリーニが投影されたグイドという男のごく個人的な苦悩の話だとおもうんだけど、それが映画、ひいては創作物全体への言及にまで拡散してるのが面白いな、と思ったり。

「これ天才じゃないと撮れねえ!」みたいなカットが沢山あるんですが、1番面白かったのは、くだらなさすぎる格言みたいな事言ってきた奴をグイドが頭の中で絞首刑に処する場面ですかね!爆笑した
>|