8 1/2の作品情報・感想・評価

「8 1/2」に投稿された感想・評価

白黒ってこんなに美しいんだなあと。
すごく鮮やか。

冒頭部分から夢中にさせてくる感じ。

作品をつくることの苦しみみたいなのを書こうとしたもの、あまり好きではないはずなんだけど、すごく楽しく見てしまった。
すごく好き。なんで好きなのかわからないのに好き。

もう1度見る。
がく

がくの感想・評価

4.3
映画は監督の分身、いや監督そのものなのか…?完全で無いなら、無を選べ!駄作を作ることは命取りだ!比喩でも何でもなく、本当に命取りなのか⁉︎駄作は製作中止、いや殺すべきなのか⁉︎みたいな感じで熱くなる作品。シャレオツ映画のはずなのに⁉︎観ていると身体が動く⁉︎この作品は完全か⁉︎レベルがとんでもなく高いことはわかったぞ!

このレビューはネタバレを含みます

[ラストで輪になる所がすべて]

  フェデリコ・フェリーニ監督の分身とも言える、マルチェロ・マストロヤンニのグイドが映画を作り上げる苦悩と彼の人生観まで入り込んで、妄想と現実の世界が入り組んで進むために、前半と中盤は、繋がりのないエピソードが延々と続く。

 だから、とても起きて観ていることが出来なかった。

 しかし、クラウディア・カルディナ―レのクラウディアはグイドの理想の女性として欲望の象徴として描かれ、本当に美しかった。

 そして、ラスト、“人生は祭りだ”というナレーションと共に出演者全員が手を繋ぎ、輪になって踊っていく様は素晴らしい。このラストがすべてであるとも思えるほどだ。(2017.7.15)
何度見てもなかなか一度で最後まで見続けられない。途中で撃沈するか断念する。でもいいの、ひとの夢の落書き、誰かの頭の中のお祭りを見ているかのような感じ。その誰かがフェリーニだったら断片だけでも魅力的。いわば私小説的な内容だけど、人が到達できなかった深みまで徹底的に追求した先に、一方ではフェリーニの諸作品が生まれ、他方では「わたがし」や「高嶺の花子さん」のようなバックナンバーの名品が花開くわけだな。
フェリーニ自身を投影し苦悩と葛藤を映像として表現した作品ですが、現実と幻想を同列に並べているので、境界線をハッキリすることができず、ただただ不思議で映画に振り回されただけでした。笑
フェリーニの頭の中はフェリーニ本人からの説明なしでは理解しようがない…

あまり深読みしないほうが良いのかも。

まあ観る人を選ぶ映画であり監督であるとは思います。
逃避だけでここまで持っていくか…
人から言い寄られるカットは最高
亘

亘の感想・評価

4.6
【悩める監督】
映画監督グイドは次回作に悩んでいた。温泉地でゆっくりしようとしても悪夢にうなされ現実では妻と仲が悪く愛人たちと遊んでいる。一方で新作撮影は近づき彼は現実に向き合わざるを得なくなる。

映画監督グイドの苦悩・葛藤を描いた作品。アーティストの苦悩という点では後の「マルホランドドライブ」や「ブラックスワン」、「ネオン・デーモン」につながるような作品と言えるかもしれない。脈絡がないけど深層心理を描いたような映像が続くのは夢をよく表していると思うし、グイドの脳内が表現されていると思う。

冒頭からグイドの悪夢で始まる。渋滞の中の車に閉じ込められているかと思いきや次の場面では空から落ちる。その後も両親が出てきて「失敗した人生は悲惨だ」と話すし、まさにグイド自身が感じる閉塞感や失敗への恐怖をあらわしている。現実では映画を書かなければと思いつつも愛人とパーティに行くし現実逃避をしている。映画の脚本を書いても教会からダメだしされるし「この世に幸せはない」と枢機卿に言われるし、どん詰まり。どうしようもなくて彼は現実逃避をしたがるのだ。

中盤からは不仲の妻ルイザが温泉地に来て愛人とも顔を合わせる。[愛人=現実逃避・楽しみ][妻=現実]という構図だろうし現実が迫っていることを表しているのかもしれない。ルイザは「浮気できない。嘘をつくのは馬鹿らしい」とグイドにクギを刺すし機嫌が悪い。愛人もその場に居合わせるグイドにとっては災難だろう。映画製作では、ロケットのセットも完成に近づくし、退くに退けない。再びハーレムに現実逃避するも今度は女性陣に年齢差別を詰められるし、どうしようもない。スクリーンテストでは評論家に酷評され妻と別れる危機になる。

終盤ついにロケットのセットが完成し、記者会見が行われることになる。注目を集める取材陣や俳優たちをよそにグイドは焦る。こうなるともうグイドは逃げられなくなりついに自殺を思い立つ。とはいえその後グイドに優しい言葉がかけられる。「駄作は監督には命とり「沈黙への忠誠」という言葉は、コンスタントに作品を出し続けなくても良い、ということで締め切りに追われていたグイドの心を軽くしたのだろう。その後の人々のダンスや「人生は祭りだ。共に生きよう」とルイザにかける言葉は、グイドが前向きになって現実を受け入れたことを表しているように感じた。

印象に残ったセリフ:「人生は祭りだ。共に生きよう」
印象に残ったシーン:グイドの悪夢のシーン。ハーレムで詰められるシーン。人々が踊るラストシーン。

余談
・邦題は「はっかにぶんのいち」と読みます。これは公開当時の分数の読み方です。
・「8 1/2」という題は、処女作の共同監督作1作(=1/2作)+フェリーニ単独監督作8作目ということで「8 1/2」となりました。
・当初ラストシーンは、ローマへ向かう食堂車でグイドの監督作のキャラクター達が彼を見てほほ笑むというグイドの死を暗示するシーンでした。しかしその後予告編用に作成した輪になり踊るシーンを採用したそうです。
Nerisho

Nerishoの感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

「あいまいな過去の記憶」と「理想の現実」のシーンがリアルタイムのシーンでシレッと交じってくるのが面白かった。そもそもこれも映画やし何が現実かはわからんけど。
最初の夢のシーンとか途中途中、死の世界を感じることがあって、これは最後の銃のシーンに繋がった何かなんかなと思った。
ホンマに言いたいことは最後の車内での台詞な気がした。
映画、芸術はこうあるべきだというメッセージがあって、でも説教くさくなく、なるほどって思った。
「受け入れる」「理解する」ことを考えた映画やった。
ニコ

ニコの感想・評価

4.0
デヴィッド・リンチ、ティム・バートン、コーエン兄弟と、この作品に影響を受けた映画は数え切れないと言われています。最後までよく分かりませんでしたが、何回も観たくなっちゃう中毒性を持った作品。
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