課長とヒロシ

摩天楼を夢みての課長とヒロシのレビュー・感想・評価

摩天楼を夢みて(1992年製作の映画)
4.0
ヒロシ(以下ヒ):ピューリッツァー文学賞を受賞したデヴィッド・マメットさんの名作戯曲を映画化した作品。不動産セールス会社の支店を舞台に、「今夜中に成績を上げなければクビ」と言い渡された3人のセールスマンの顛末を描きます。、、、ちなみに舞台はシカゴなのに何故か邦題は『摩天楼を夢見て』です(笑)

課長(以下課):ニューヨークじゃないんかーい!って感じだな。まあ舞台となる不動産会社の本社はニューヨークにあるっぽいから、出世を夢見るって意味には捉えれるけどな。

ヒ:不動産セールスでアリゾナだの、フロリダだの現地の不動産屋を名乗って土地を売ってますから、シカゴということすら本編ではわからないですけどねー(笑)

課:基本的に演劇用の話だから、『12人の怒れる男』とか、『名探偵スルース』とかと同じワン・シチュエーションの会話劇で演者の演技が重要だが、今観てもなかなかに凄いメンツだな

ヒ:ですねー!アル・パチーノさん、ジャック・レモンさんにケビン・スペイシーさん!そしてエド・ハリスさんに、チョイ役でアレック・ボールドウィンさんまで出てます!、、、ちなみにこの映画の製作費は1250万ドルで、興行収入は1070万ドルと見事に赤字です(笑)

課:舞台設定にはほとんど金かけてないから、1250万ドルはほぼ演者のギャラだよな!そんな名優たちがパワハラ全開の罵詈雑言をぶつけ合っててある意味爽快だ!普段サラリーマンやってたらなかなか言えないし、聞けないセリフばかりだしなー

ヒ:今なら訴えられること確実ですが、サラリーマンなら誰でも味わうプレッシャーと挫折、そして怒りを見事に代弁してくれてて、アイロニカルな展開の中にもどこかスッキリした気持ちになる作品ですね。名優の皆さんの全力の「罵倒」に癒されてください!(笑笑)

ストーリー 4
キャラクター4
世界観   3
演出・演技 5
音楽    4
フ◯ックって何回言うの!度99
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